風俗嬢の人生を本気で考えたことありますか?

はじめまして、こんばんは。

 

しばです。

 

このたびブログを開設させていただきました。

 

題して、

『元風俗嬢でニートの彼女の成長日記』

 

ブログタイトルの通り、

ぼくは「過去に風俗で働いていた女性」と付き合っています。

しかも、出会った当初、その女性はニートでした。

 

正確に言うと、彼女は風俗嬢とニートを繰り返すような生活を送っていました。

 

こういう女性、意外と多いみたいですね。

 

ここだけ聞くとダメ人間みたいなのですが、

彼女学生時代はそこそこ優秀で、手のかからない子供だったようです。

 

 

いや、正確にいうと無理して手のかからない子を演じていました。

 

 

彼女は幼少期から「変な子」扱いされていました。

 

別に誰かにいじわるをしていたわけではありません。

 

ただ他の子よりぼーっとしていたりと、

少しだけ周りよりも時間の流れが遅かったのです。

 

それが原因で学校ではいじめにあい、家では父親から暴力を受け、

先生や警察に助けを求めても「変な子」というイメージのせいで

まともに話を聞いてもらえませんでした。

 

すべてに絶望した彼女は抵抗するのをやめ、手のかからない子を演じました。

 

他人に言われたら何も言わず言う通りにする。

自分で下手に行動するとロクなことがないから何もしない。

 

「山や谷のない平穏な生活ができればいい。」

 

これが彼女の心からの願いでした。

 

しかしいまの日本では叶うことのない願いです。

 

努力や我慢なしでは学校も卒業できないし、

まともに就職することもできません。

 

だから、彼女は高校を卒業したあたりから狂い始めていきました。

 

自分は他の人と同じように仕事をすることはできない。

なんで自分だけこんな目に合わないといけないのか。

 

街に出るとみんなが私をバカにしているように感じる。

みんなが私をなめている。

 

嫌だ。私だって上手く生きれる。

そうだ。私はまだ若い。

若さを売りにしてバカな男どもから金をとってやろう。

 

このとき彼女は19歳。

なぜ彼女がこうなってしまう前に、誰か手を差し伸べてあげなかったのだろう。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

彼女は21歳になった。

 

そして、マッチングアプリでぼくと出会った。

 

出会ったときの彼女は何もかもがでたらめだった。

 

自分が風俗嬢であることをネタに話をふってきた。

 

ぼくは下手にフォローしない方がいいと思い、彼女の自虐に同調した。

 

そうしたら彼女は黙ってしまった。

 

このとき、彼女自身も気づいていない本当の彼女を見た気がした。

 

そして、これを見ているのは地球上でぼくだけだと思った。

 

ぼくは、彼女と結婚する気はなかった。

本気で好きというわけでもなかった。

 

でも、いまここで手を引っ張らないと、

彼女は誰も手の届かない闇に沈んで、

来年の今ごろには死んでいるだろうと思った。

 

だからぼくは

 

友達

同僚

彼女

ぼく自身

 

すべてに嘘をついて彼女と付き合った。

 

その先に誰も知らない大切な何かがあるような気がしたから。